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白日の下で  緒方ゆうか Official Blog Site

イエメンより帰国し念願の日本ライフを楽しんでいます 読んだ事、考えた事などアップしますのであなたの考えも聞かせて下さい。 国連開発計画イエメン事務所で勤務中に書きはじめ、帰国して医学部受験勉強、2015年5月1日からは熊本市議会議員の悲喜交々を綴り中

日本自治学会第18回総会・研究会

地方自治に見識のある研究者や報道機関の方々などがメンバーである「日本自治学会」の第18回総会・研究会が今年は熊本市での開催だった。なんとそこでの報告者の一人として登壇させていただく事になり、緊張の中当日を迎えてしまった。もっと、もっと準備していれば緊張していてももっとなめらかに話せたと思うが、今後の教訓としよう。でも、私は緊張していても平常心に見えるようなので、それは良かった。

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江藤俊昭氏 山梨学院大学法学部教授

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伊藤洋典氏 熊本大学大学院人文社会科学研究部教授

伊藤先生は熊本市の政治倫理審査会の会長。この日、伊藤先生が政治倫理審査会の審査員になったいきさつを初めて聞いて面白かった。伊藤先生の専門は政治思想史だけれども、以前、政治倫理審査会の審査員だった別の先生に「この審査会は開店休業だから」と言われて誘われたのがきっかけだったそう。時が過ぎ、やがて年長の方が審査員を辞めることになり、伊藤先生が会長になったそう。そして議員の不当要求や北口議員の件などを審査するなど(想定外に?)活動は活発になり、伊藤先生も地方自治について随分勉強をする事になったのだそう。熊本市や山鹿市など身近な自治体の例をとって話をされたので面白かった。


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立石隆教氏 五島列島にある人口2457人(2018年11月5日現在)の小値賀町の町議会議長

立石議長は2期8年の間議長を務め、その間、住民のための議会のあり方にしていくため、様々な改革を進めてきた方。少子化対策を議論しているのに当事者がいない。子育て中の当事者に議員になってもらいたい。市の職員などの意見も聞いたところ、18万円の報酬では議員にはなれない。お給料がきちんと上がっていく市の職員の方が良いという意見等があったそう。そこで、なり手不足の解決策として18万円の議員報酬を50歳以下の議員には30万円にするという案を提案し、皆の同意を得た。それが前回の選挙の直前の事だった。それなのに、このたびその条例を廃止することになってしまった。そのいきさつも語っておられた。住民の中に賛成するものは多かったが、1部の強硬に反対する方々が議員らに働きかけ、その議員らの気持ちが一変してしまったという。立石議長は、報酬を上げる改正は前回の選挙の直前だったためそれを利用する候補者は出てこなかったが、次の議会にこそその効果が見られるかもしれないからもう少し様子をみようと言ったが、反対多数で反対されてしまったそう。

私も最近、世の中に優秀な方が多いのに、なぜ議員になってくれないのだろう?と考える事が多い。やはり、当選したとしても4年後には仕事がないかもしれない、しかも選挙には多くの費用がかかる。このような仕事に踏み出そうという優秀な方が少ないのだと思う。子供などがいればなおさらだと思う。私も議員になる前は、4年間という議員の任期について特に疑問に思った事はなかった。ただ実際になってみると、4年間はとても短い。そのたびに候補者にも自治体(=有権者)にもお金のかかる選挙。任期を参議院と合わせて、6年にしてみてもいいのではないかと思う。もちろん任期の事だけでは、例えば妊娠中の方などはやはり立候補しづらい環境は変わらない。比例代表制であれば、本人が絶対に動き回らなければならない必要性は下がるので、より多様な方が当選しやすい。北欧などでは地方から国会まで比例代表制の国があるそうだ。このように私たちは、選挙制度も考えていく必要がある。

最後の一言の中で、フランスで政党の候補者を男女同数にしなければならないという法律(パリテ法)ができた背景を引き合いに出した。パリテ法ができた背景には民主主義とは何か?を問い直した事があるそう。今の日本の、熊本の、各自治体の議会は市民社会を十分に反映できているだろうか?熊本県議会、48議席中、男性45人女性3人、熊本市議会48議席中、男性42人(うち1人在任中に死去)、女性6人。出産・育児、介護、様々な障害、性的多様性、病とともに生きる、等など、人として生きる上でこのような体験をしている多様な方がいる議会であってほしい。そうすれば、例えば、保育園に入れないなどという事態は起きないし、バリアフリーはもっともっと進む。そして、今、議会にはどなたでも議員になれるような環境が整っていないこと、整えていく必要があることを市民の皆さんと共通認識として持てることを切に願う。

小値賀町の立石議長には、「議長になって議会改革を進めてください。」という激励の言葉をいただいた。とても刺激になった学会だった。
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  1. 2018/11/04(日) 13:23:59|
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