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白日の下で  緒方ゆうか Official Blog Site

イエメンより帰国し念願の日本ライフを楽しんでいます 読んだ事、考えた事などアップしますのであなたの考えも聞かせて下さい。 国連開発計画イエメン事務所で勤務中に書きはじめ、帰国して医学部受験勉強、2015年5月1日からは熊本市議会議員の悲喜交々を綴り中

授乳拒否から始まりドイツの風に希望を感じた

この日は一日中議会棟近辺で予定が入っていたので、まず懸案は赤ちゃんをどうするか。
午前10時からは議会等にて予算の説明を受ける
午後2時から議場にてハイデルベルグ市長の講演と訪問団への歓迎コンサート
夕方6時からはキャッスルホテルにてハイデルベルグ訪問団との懇親会 
と夜までの予定。

まず懸案の授乳について、朝一で議長に、予算の説明の最中やコンサートの時に授乳のために赤ちゃんや介助者が入室する可能性があることを知らせる文書を持参してお話しする。文面は以下のようなもの(抜粋)。

『昨年は、「これから議員活動と子育ての両立の仕組みをつくる議論を始めます」というお言葉を頂き、ありがとうございます。さて、本日の全員協議会や議場での合奏・合唱の際に授乳のために赤ちゃんや介助者が入室する可能性があることをあらかじめお知らせいたします。
引き続き、議員活動と子育ての両立のためにご尽力いただけますようお願い申し上げます。』

澤田議長は難色を示す。「ドイツからの訪問団の前で混乱が起きれば恥ずかしいけん。」と。混乱しなければいい話なのだけど。後から来た藤山副議長ははっきり議場や予算決算委員会室での授乳はだめだと言った。特に午後2時からは場所は議場ではあるけれど、小学生・中学生による合奏や合唱が披露される歓迎コンサートという事で、授乳してはいけないなどということは全くないはずなのでおかしい対応である。授乳という自然なこと。それをしたことがないためにこんなにうろたえてしまう、または抑え込もうとする男性たち。「何をそんなにおそれているのですか?」と喉元まで出たが尋ねなかった。ベビーシッターさんが赤ちゃんを連れて来て、私が席で授乳したとしても、おそらく気づかない人が大半であるくらい造作のないことである。結局、全員協議会の時間になったので、お話はお開きになった。

朝は10時から議会棟の予算決算委員会室で全員協議会。熊本市議会の全員協議会とは残念ながら名ばかりで、何も協議せず、来年度の予算の説明を受けただけ。しかもその説明も、熊本市の担当局長らが早口で原稿を読み上げるだけのものなので、早すぎて何て言っているか分からないことも多かった。これから分厚い予算の資料を理解するにはまた聞き取りなど時間がかかるが、一般質問の準備もあるので、優先準備を決めねば。まずは一般質問に集中。今週中に資料集めをして、来週中に質問作りと構成を考え、担当課と折衝するというのが理想的な段取りだけど、今週は議会運営委員会や要望提出、体の治療などもありかなり厳しいな。

午後2時からの議場におけるドイツ訪問団歓迎コンサートは五福小学校の合奏と東町中のコーラスだった。素晴らしかった。特に中学生の「ふるさと」は感動して涙が出そうで、こらえていた。その後はハイデルベルグ市長、Eckart Wurzner(エカート・ヴェルツナー博士)によるハイデルベルグ市の現在と未来のビジョンの紹介だった。これも素晴らしく、参考になる点があった。ハイデルベルグの未来のビジョンは市民参加で作られており、「使用するエネルギーを100パーセント再生可能エネルギーにする」ビジョン。さすがドイツ、意識が高い。明確に「火力・原子力・石炭などでなく」と否定していて嬉しかった。「ハイデルベルグにとって「知」が最も大切なもの。過去10年で教育予算を2倍にした、多数のノンフォーマル教育や研究の機会、退学者数全国最低レベル、乗用車の利用から公共交通や自転車の利用へ転換」などなど。「進んだ街=環境に優しい」と捉えていることがみなさんに伝わっているといいな、と思う。

夕方ホテルキャッスルにてあった歓迎会の時に、市長に直接聞いてみた。市長は博士号を取得しているが、専門は予想通り環境分野だと分かった。「日本ではまだドイツほど環境に対する意識が高く無い。どのようにしたら意識を高められますか。」との問いに「環境を守ることは、自分の地域にビジネスを戻して、地域経済が潤うことを意味するのだ、と説明することが大切」と言っていた。ドイツのGLS(社会的銀行)(個人の方のブログですが参考までに。http://blog.goo.ne.jp/yomogi_2005/e/219276873b690457687974b854071db5)について最近知ったことを話すと、Sparkasse(はっきりとした訳はまだ分からないが、州立銀行や地方貯蓄銀行などのこと)の存在を教えてくれた。Sparkasseの存在によって、お金が市にあり、事業者がお金を借りたい時は、私がサインをしてお金を貸すのだ、と説明していた。なんと!感動した。現在の社会体制の中で、お金を持つものが力を持っている。熊本市のように銀行からお金を借りて利子を払って返すのではなく、その反対なのだ。日本は国と民間がお金を持っていて、「地方自治」とはまだ程遠い状況だ。ドイツの地方自治体はその力を手放さないようにしてるんだな。学ぶところがたくさんある。

長い1日だったけど、充実した一日だった。
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  1. 2018/02/19(月) 07:07:28|
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